10期生ポーランド海外研修5日目
- quanmub
- 2022年12月23日
- 読了時間: 4分
こんにちは、10期のももかです!
もういくつ寝ると…お正月…の前に、大事な大事な…卒業論文の…提出締め切り日です!!💦
最近ではほぼ毎日、ゼミのメンバーと終わらない終わらない!とパソコンとひたすらにらめっこしています…
でも皆と助け合いながらすると、大変でも楽しいなと思います。みんないつもありがとう!!
こうして皆で学生として頑張れるのも、もうこの時期で終わっちゃうと思うと何だか寂しくもなったりします…だからみんなで最後までがんばりたい!がんばろうー--!!
さて、私からはしずかに続き、5日目である、11月1日のお話をさせて頂きます!
11月1日は早朝からバスに乗り、アウシュヴィッツ強制収容所に訪問しました。
アウシュヴィッツ強制収容所は、実は10期が海外研修先をポーランドに決めた最大の理由でもありました。
訪問の際には、収容所唯一の日本人ガイドである中谷剛さんの説明を受けることが出来ました。
まずアウシュヴィッツ強制収容所Ⅰに足を踏み入れ最初に目についたのが、「働けば自由になれる」という文字が掲げられた門です。よく高校の頃、教科書で見ていた光景そのものです。

軽やかな響きを持った「自由」という言葉とは裏腹に、中谷さんからは、ここから数千もの被収容者が長時間労働をさせられ、夕刻には殺されてしまった人々の遺体を運びに戻ってきたという事実を学びました。
その日の収容所Ⅰに訪問する方々の静けさと早朝の太陽の眩しさからは、その様な悲惨な歴史とは余りに対照的にも感じられました。
その後、私達はガイドの方に案内して頂き、収容所Ⅰの内8つほどのバラックを回りました。各バラックに入ると、実際に被収容者が使用していた大量の靴、そして二度と持ち主の手元に戻ることのなかった鞄、また無条件に刈られた彼等の2トンにも及ぶ髪の毛も展示されていました。
大量の靴の中を見てみると、赤くお洒落なパンプスも紛れていました。強制収容されるにあたり、十分な準備もろくに出来ず、動きづらい足元のまま貨物列車に乗らされたことが想像に難くありません。

また大量の鞄には、どれも彼等の名前、住所が共通して大きく記載されていました。それも、いつか手元に戻ってくることを全ての人が期待しての行動であったことを中谷さんに教えて頂きました。

この収容所に実際に連れて来られたのはユダヤ人だけでなく、ドイツ人、ポーランド人やジプシーの人々も含め、大勢の人々が収容されていたそうです。
「ユダヤ人」とは一体何なのか、誰が規定し、あるいはするべきものなのか、その定義一つの曖昧さや脆さを感じました。
このアウシュヴィッツ収容所の当時の所長は、最後まで「ヒトラー万歳」という言葉を残して処刑されてしまったそうです。ドイツ側からは、どのような世界が見えていたのでしょうか。
少なくとも、この歴史の事実を受け取る私達がより重視すべきは、一方の立場、ユダヤ人だけの立場ではなく、ドイツ側の双方の立場に立つと何が見えるのか、ということではないかと思いました。
この一連の見学と中谷さんの分かりやすい説明を受け、ヨーロッパではなぜ世界でも民主主義の重要性を掲げているのかを身をもって学ぶことが出来ました。

多くの国が資本主義に移行していく中で民主主義を追い求めるのは、実は矛盾があるようにも感じられます。ですが、中谷さんは民主主義は恐らくベストではないけど、ベターではあるということを私たちに教えて下さいました。
とっても難しい問いで、私にはやっぱり考えても答えが出そうにありませんでした。
それでも、誰もが考え続けるために、この収容所は未だに大事に残されているんでしょうね…
学生という時期に「戦争」という終わりのない深いテーマについて、尊敬する同期と実際に赴いて、感じて、考えることができるのって、人生でも本当に貴重な体験だと思います。
これもゼミの海外研修だからこそできることだと実感した一日でした!
そして中谷さん、貴重なお話を本当にありがとうございました!

バラックを見ているみんなをこっそり撮った一枚。
実はこの日、前日に出た体調不良者のために、2名が付き添いでホテルに残ってくれていました。
こういういざという時に、友達のために行動できる同期をすごく尊敬するなあと思いました。しずか、りん、あの時は本当にありがとう!!
長くなってしまいましたが、最後まで見てくださってありがとうございました!
次は10期のキュートな敏腕カメラマン、シュウにバトンタッチです!
次回のブログをぜひ楽しみにしていてください♡
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