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海外研修とは

  • 執筆者の写真: 長野将
    長野将
  • 2019年10月17日
  • 読了時間: 5分

さてさて、私が最後となりますので、長々と書かせていただきます。9日目午後からまとめを書かせていただきます。(さぁ、誰が書いてるでしょう!?正解は一番下です。)

9日目のお昼は3種くらいのスープが飲み放題?食べ放題?のお店で食べました。北欧の外食は高い高い、と行く前に言われていましたがランチは全然高くないです。むしろ日本より安いです。



その後は各自、自由!ということで、私はフィンランドのサウナに「1人で」入ってきました!フィンランドには公共サウナなるものがあり、お値段は少し高かった(2000円弱くらい?)ですが絶対に入る価値があります。海外には基本的にバスタブで温まる、という文化がありませんがフィンランドのサウナはそれを代替するようなものでした。日本のサウナと異なるのが、あのサウナに焼いた石などが置いてある熱いところあるじゃないですか、そこに水をかけるのです!そうすると熱い水蒸気が発生し、体を中から温めてくれるのです。週1回は浴槽に浸かる私にとっては心身ともに癒してくれるものでした。けど、やっぱり寂しかった、、、(笑)

男子はvoiと呼ばれる電動スクーターでヘルシンキ市内を観光していたようです。ロック解除に1€、それ以降は1分ごとに0.65€という値段で使うことができます。ただ、ヘルシンキ市内は地面が石畳のようになっているところが多く、非常に乗り心地は良くなかったです。(私はサウナに長時間入りすぎて集合の駅までvoiを飛ばして向かいました。)



女子は買い物していました。北欧発のイッタラ、というガラスデザインの食器やインテリアを見たり等、各々悔いのないように最後のヘルシンキを満喫していました。(あれ私は男子でも女子でもない・・・?)

そんなこんなで海外研修を終え、12時間以上のフライトで日本に帰るのでした。帰って一番最初に食べたのは海鮮丼でした。フィンランドのサーモンは格別であると身に染みて感じました。


こうして様々なトラブル(みかこ、直人掏られる事件、私エスプレッソとサーモンサンドで10万円事件)がありながらも無事に、本当に無事に、多くの学びを得て海外研修を終えることができました。







こうして海外研修を終えたわけですが、私なりに、「四年生の海外研修の意義」について考えてみました。

3年次、私たちはブルネイとフィリピンに行きました。まずはブルネイ。ブルネイは天然ガスに恵まれ発展途上国とは言えないほど豊かに暮らしていました。しかし、その反面天然ガスの輸出に頼るあまり、他の産業が育たないという典型的な天然資源の罠にはまっている非常に興味深い国でした。その中で日本は出来る限り援助し、多くの日系企業がブルネイに進出し、Noblesse obligeをまさに体現していました。

フィリピンで何より記憶に残ったのが学校に通えない子供たちです。私たちが訪れたケソン市では生活インフラすら整備されておらず、学校に通えない子供もいました。そうした状況、そしてNGOでそのような子供たちに支援をする同じ大学生と交流したことで、発展途上国に対する考え方が変わりました。以前までは貧困な国や人々に対する支援は私の役割ではないと勝手に決めつけて目を背けてきました。しかし今では、私が変えなければ、と思います。(今は貧困層における生命保険を考えています。生命保険は裕福な人のためのもの、という先入観をどうにか覆せないかと考えているところです。)

こうした3年次の海外研修は「いかに日本が豊かかを再確認すると共に、発展途上国や貧困層にいかにアプローチして改善することができるか」を考えさせられる非常にいい経験となりました。

そして4年次、私たちはフィンランドに行きました。もちろん当初は「面白そうなことはなんでもやる」という方針の下、JASSOにも応募し行く先をフィンランドに決めました。そして実際に行ってみて私が感じたことは「日本は決して先進国ではない」ということです。今日本で問題になっている、男性の育児休暇や女性の管理職の割合、サービス残業等、労働に関する諸問題が山積みとなっています。けれどもフィンランドではこれらの問題が問題ではないのです。なんでこうした問題がないのか、とフィンランド人に聞いたところ「え、法律だから守らないとダメでしょ」という何ともシンプルな回答でした。結局、日本の社会問題は日本人の「心」、倫理観が問題なんじゃないかな、と思いました。

さて横田ゼミにおける海外研修を振り返ってきました。そこから見えてきたことは「日本は決して先進国ではない」ということです。GDPにしてみれば世界3位ですが、制度的には欧米には置いて行かれています。様々な社会問題によって生産性は下落し、一人当たりGDPでは多くの国に抜かれています。このまま上記社会問題が解決しなければGDP4位のドイツにも抜かれるでしょう。4年の意外研修の意義としては「発展途上国や貧困層に目を向けるだけでなく、自国にも目を向け日本が先進国ではないと学ぶ」ところにあると思います。


8期がこれからインドネシアに行きますが、私たち以上に多くのことを学んで帰ってきて欲しいです。そして来年は先進国に行って日本との差を感じて欲しいと思ってます。

さてさて、終わりそうな雰囲気にですが、まだまだ終わらせません。これだけはどうしても書かせてください。


この研修で先生が仰せられた絶対に忘れられない言葉があります。それは、「石の上にも3年」あ、これじゃない。「勝たんでも負けないものを持て」です。

これは私にとって胸に刺さる言葉でした。人と比べて自分に足りないものがあることが嫌で嫌で、時には目をそらしたりもしていました。しかし先生は他人と比べる必要なんてないんだ。誰にも負けないもの、芯を持っていればいいんだ、と。この言葉を聞いて幾分か自分の価値観や生き方が変わったような気がします。私は常に周囲に目を向けていました。他人よりも優れた人間にならなければ、これを中心に様々な努力をしてきました。もちろんこれが悪いとは思っていませんが、ストレスを感じていました。まだ、自分の芯なるものは見つけられていませんが、周囲だけでなく自分の内側にも目を向けていこうと思いました。

この海外研修は私たちにとって非常に濃いモノとすることができました。「楽しい」だけではない、「達成感」や「悔しさ」、「新しい価値観に触れる感動」等々、旅行では絶対に得られない経験でした。

8期生は留学行く人や行った人も多いですが、しっかりと学んで帰ってきてください。もう一度言います。しっかりと学んで帰ってきてください。そして帰ってきたら飲みましょう!


以上、将でした!分かったかな?

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